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まちのトラム、つくっています。 [メイキング - Blender]

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 来月23日のコミティア118参加のために、作品準備を進めています。
 漫画に登場させるトラム(路面電車)を作成しています。

 電車と言っても、上方に架線して電力供給を受けるのではないタイプです。
 空の語り部リンナミーシャ、ドードー・ジェットなど、空を飛ぶキャラクターが少なからず登場する世界なので、イラストの上空部分に電線を張りめぐらす絵は避けることにしました。
 まだ決めていないところですけれど、太陽光をエネルギーにするとか、バッテリーを積んでいるとか、そういう設定なんです。
 ドードー・ジェットのようなロボットの国と交易がある世界なんです。エコで実用的な技術が、何かあるんです!!…たぶん。

 なぜトラムにしたかというと、ファンタジーらしさを考えながらチョイスしたからです。

 現実の現代で主役になっている自動車ではイメージに合わない。
 馬車はファンタジーに登場する乗り物としてはよく見かける。
 飛行船でもいいけれど、最近も空飛ぶ舟・ルフトカーンを登場させた漫画を書いたんだから、次は空の乗り物ではない何かにしよう。
 …そんな風に考えて、トラムにしてみました。

 でも、こんな舞台道具の作成ばかりに時間を使ってもいられません。キャラクターとかシナリオとか、作るのに苦労するものが、たくさんあるんですからね。



進んでいると、前向きにとらえましょう

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 デザインフェスタの出展者レポートを書いて送付したり、先月までの作品制作をふりかえって改善すべき点を見直したり、こまごました作業をしています。
 地味な作業ばかりですけれど、今週Pixivに投稿する話題のために、少し前に描いた絵を取り出して、今までのことを思い返していました。

 2013年よりも前からBlenderとGIMPで絵を描いていましたけれど、2014年に作品の制作手順を大幅に変えてみたことがありました。仕上げた絵だけお見せしても分からないことなんですけれど、この年の前半頃の作品のためのデータは、ファイルの整理の仕方が全く違うんです。
 効率化のはずだったのに、かえって混乱したので、それ以前の方法に戻したり、作品の性格によってファイル・フォルダーの使い方を変えてみたり、今に至るも試行錯誤を続けています。

 2015年の春から、漫画を完成させてイベントに持参することを始めました。イラストを印刷したり、製本したりということは、以前にもしたことがありましたけれど、コマがあって、フキダシがあって、ひとつのシナリオとしてまとまっている本にするために、作業量がかなり増えました。
 1ページでも欠けていれば売り物にはならないので、ストレスも重くなった気がします。イベント直前に徹夜して、当日は頭がフラフラ、眠くてしょうがないのに一所懸命こらえて会場に向かうのが現在です。

 当日はそんな調子なのに、コミティアの撤収作業のお手伝いでは、不思議と動けます。前日までの作品制作が忙しくて、開催前や当日朝の準備にお手伝いに行く気持ちには、まだなれませんけれど…。
 でも、作品を見てもらうチャンスがあるから、少しは気力がわくようです。


 もう少し工夫を重ねて、少ないストレスで完成にたどり着けるようにしたいところです。地味な改善策を一歩ずつ重ねてゆくのだと思います。
 2013年と今の作品とを見比べて、作品制作の手順は様々な面で改善しています。『ゼフィーベの空に風翔けて』の物語としては進んでいないような感じですけれど…いや、ひとまとまりのシナリオとしてお見せできるようになっていること自体が進歩なんです。前向きに考えることにしましょう。




車輪使いファレンカム=サーク 登場の経緯 [パーソナル ノート]

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 先月完成させた漫画『空に迷う少女と黄昏の車輪使い』に登場した車輪使いについての話です。

 登場にあたってイメージしていたのは、たとえばムーミン谷の「飛行おに」のようなキャラクターです。そのせいか、白ずくめでひょろりとしています。
 性格を考えながら、イーデン・フィルポッツのファンタジー小説『ラベンダー・ドラゴン』も思いおこしていました。そのせいか、ラベンダー色の目をしています。漫画本編の白黒の画面では分かりませんけれど…。
 それに、ハイジのおじいさんとか、主人公の周囲で物語に関わってくる、年配の人物像をヒントに性格作りをしていました。
 年長者ですが、デウス・エクス・マキネにはしない、ということは当初から決めていました。つまり、事件の舞台に最後に現われて偉そうに正解を教えてやる、というタイプではありません。

 ファレンカム=サークが人気者にならないことは承知しています。2010年頃デザインフェスタ出展に持参した絵の中で、一度だけ出番を設けてみたことがありました。誰にも相手にされなかったものです。
 それでも今回登場させたのは、主人公リンナミーシャが議論する場面を出すことにしたからです。意見をたがえて対立する相手ならば、主人公よりも強そうで、見るからに優れた知性の持ち主がいい…漫画としての盛り上がりのためなら、不人気なデザインのキャラクターも使えるのではないか。そう思って試してみました。

 リンナミーシャが対立する、と言っても、相手が無知、邪悪だから、つまり、とにかく叩きのめしてしまえばOK、ということにするのは避けました。
 相手を短絡的に敵とみなす、単に打ちのめして追い払えばいいに決まっている、そんな風潮はしばしば見かけますが、単純で派手なだけの、薄っぺらの対決で終わってしまう気がしました。

 自分と境遇が異なる相手を、ただ非難すればよいというのであれば、それはそれで気楽かもしれません。世の中を見る目を単純化できます。闘争心をむき出しにできる限り、何でも片付けられるでしょうね。
 シナリオを考える場合でも、敵が傷ついてこの世からいなくなることにすれば、楽かもしれません。

 相手の立場を推し量る方がずっと大変です。価値観が違う、意見が合わない相手と話し合うのは、とても疲れます。
 でも、立場や考え方が違う相手と話し合わなければならない、相手の立場・価値観を尊重しなければならない、合意点を探らなければならない、そんな場面は、現実にいくらでもあるものです。

 確かに、得体のしれない勧誘は断ればいいし、犯罪者には近寄らなければいいでしょう。話し合わずに終わらせる場面もあります。けれどもそれは、なんとなく気の合う相手とだけつるんで口をきいていれば生きてゆける、という意味ではありません。

 こんなふうに考えた末に、精神的に年老いた車輪使いが、相手としてふさわしいと思えてきました。作中で、わしはこの頃疲れてきた…と言ってネガティブなアイデアを話しますが、話している本人も信じてはいなくて、悲観的になったり優柔不断に陥ったりしやすい心理ゆえの発言なんです。
 疲れやストレスのせいで捨て鉢になっている時に頭に浮かんでくる「死にたい」「殺してやる」というような、本気にしてはならない発想なんです。

 今の段落で書いたことだって、私個人の感覚にすぎなくて、ひとには通じないのかもしれませんね。世の中には、疲れてストレスをためて、追いつめられると気が高ぶって実力を発揮できる、という人もいるようです。人を傷つけることが好きだから、後付け的に敵を作ったり、戦う口実を探したり、という人もいるようです。
 それでも、相手をただ打ちのめせばいい、ということではないんです。私個人も尊重してもらいたいから、自分の考え方を主張し続けるんです。

 それはそれとして、ファレンカム=サークばかりを画面に映しているよりは気がなごむのではないかと思って、その仲間として時計仕掛けのフィボートを考え出しました。

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 フィボートは比較的好評だったし、ファレンカム=サークを登場させたことも、決して無駄ではなかったと思っています。
 考えてみればハイジのおじいさんよりも、ハイジ本人の方が人気者なんですからね。ダサいキャラクターでも登場する意義があるという局面も、時にはあるはずです。うん、どんなひとにも生きている意味があるんだ!